アルファロメオ164 エアコンステッパーモーター交換

エアコンをはじめ、一度不具合が出てそれが高額修理となると164の場合、最悪廃車への途を辿る事になります。で、うちの164も風は冷たいのですが足下からしか出ないという症状を抱えていました。164では定番のステッパーモーターのトラブルなんですが、直すのは結構大変。だけど夏場に暑い大型セダンてあり得ないですよね、ジュリアとかなら有りだけど。エアコンが完全に逝ってしまっているならともかくエアコンそのものは効くので一念発起して直す事にしました。

修理そのものはステッパーモーターを交換するだけなので難易度は高くは無いですが、問題はそのモーターにどうやってアクセスするかです。先達はグローブボックスを開けると出てくる蓋を開けて手を突っ込んで交換する、あるいはダッシュボードの一部を切り取って交換すると言った技を使って克服しているようです。自分の手はあんな小さい開口部には入りません。ダッシュを切り取るのも心理的にイヤ。と言う訳で正攻法で行きます。

モーターにアクセスするためダッシュボードを外します(正確にはズラすだけ)。あんまり画像が無いので参考になるかどうか…。センタコンソールやヒューズボックス等外せる物は兎に角外します。シートも外した方が良いです、重たくて外すのイヤになりますけど。フロントのデフロスター出口のカバーは割れやすいです。実際割ってしまったのでスペアに交換しました。

デフロスター出口のカバーを外して+のビスを外すのですが普通のスタッビドライバーでも無理です。工具屋さんやホームセンターに行けばこのような工具が売られてますので利用してください。下がアネックスのスリムオフセットドライバー。上にあるのがプロオートのミニリバースギアラチェットセット。プロオートのこのラチェットは重宝するのでお薦めです。

ダッシュを外す(ズラす)と空調ダクトにアクセス出来ます。このダクトにはスポンジが巻かれてますが、十中八、九ベタベタになってますので奇麗にします。ダクトを外すと楽にステッパーモーターにアクセス出来ます。ココまでくれば後一息。

ステッパーモーターの新旧を比べてみました。コネクターの色が変更されているので対策がなされたのでしょう。モーター内部のプラスチックギアが欠けるらしいですね。対策品は金属製のギアにでもなっているのでしょうか?金属ギア単体も対策パーツとして出回ってます。

モーター交換の際、その他のトラブル対策として、フラップのセンターシャフトの破損を防ぐ真鍮製のカラーを挿入します。見えますかね?モーターを取り付ければ後は元通りに戻すだけ。元に戻すのも大変ですがこれを乗り越えれば快適な空調が待っています。頑張って作業しましょう。


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